「超・殺人事件」東野圭吾著
のんびり前進じたばた生活 のまゆびさんの記事「東野圭吾さん著 『超・殺人事件』を読んだよ!!」のオススメを見て、図書館から借りてきて読んでみました。
Amazonおすすめ度:
サブタイトル“推理作家の苦悩”にあるように作家に関連するストーリーで以下の8作品が収録された短編集になっています。特に面白かったなと思ったのは強調しておきます。
- 「超税金対策殺人事件」
- 「超理系殺人事件」
- 「超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇)」
- 「超高齢化社会殺人事件」
- 「超予告小説殺人事件」
- 「超長編小説殺人事件」
- 「魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)」
- 「超読書機械殺人事件」
最初の「超税金対策殺人事件」は、元記事でも紹介されていますが、売れっ子になった作家が税金対策で必要経費を認めさせるために小説中に関連するものを強引に入れてしまうためにストーリーがおかしなものになってしまうというもの。なかなか笑えました。
「超高齢化社会殺人事件」は、若者が本を読まなくなって作家になる人も若い人がいなくなり、読者も作家も高齢化していき、高齢化ゆえに問題が色々出てきて・・・。小説だから笑えるけど現実にもありそうな・・・そんな感じもしました。
「超長編小説殺人事件」は、売れる小説はこれからは質より量の時代だからと小説の内容を冗長な描画を書いていき、長編化を試みます。それがどんどんエスカレートしていって最終的には・・・?
どれもブラックでユーモラスな内容のものばかりなので楽しめました。